Photoshop

Photoshopで色相の補正・変更

「色相=色み」を変えたいとき。画像全体、または部分的に色相変更したいときに便利な機能。

★ ★ ★
色相・彩度

色相変更以外に、彩度の補正に便利!
鮮やかさが足りない・くすんで見えるときは取りあえずコレ。

使い方(AまたはB)

  1. 調整レイヤーを新規作成 > [色相・彩度]
  2. メニューバー [イメージ] > [色調補正] > [色相・彩度]

ポイント
  • 画像内の特定の色相に絞って調整することもできる。
  • [色彩の統一]にチェックを入れると、特定色のフィルムを通して見たようなイメージ(同一色相)にすることができる。


スライダーを左右に動かし各項目を調整

[色彩の統一]にチェックを入れて画像全体の色相をグリーンで統一。

色相を「レッド系」に絞って変更。

↑画像内の赤系の色相のみを対象にして彩度を変更。

指先ツールを選択後、マウスポインターで画像内をドラッグして対象とする色相の範囲を決めることができる。

★ ★
カラーバランス

画像内の一部の色相をざっくり変えたい時に便利。
「赤寄り」「黄色寄り」などがスライダーで直感的に操作できるのでわかりやすい。

使い方(AまたはB)

  1. 調整レイヤーを新規作成 > [カラーバランス]
  2. メニューバー [イメージ] > [色調補正] > [カラーバランス]

ポイント
  • スライダーの両端:CMY,RGBを左右どちらかに寄せて色相変更。それぞれのバランスを調整して目的の色相に近づける。




レンズフィルター

色つきレンズを通して見たようなイメージにしてくれる。

使い方(AまたはB)

  1. 調整レイヤーを新規作成 > [レンズフィルター]
  2. メニューバー [イメージ] > [色調補正] > [レンズフィルター]

ポイント
  • 指定した色で画像全体を覆ったような効果が得られる。




↑カスタムで色を指定できる。またはフィルターオプションから予め用意されたプリセットを選ぶこともできる。


色の置き換え

画像の一部を選んでサクッと色を変換。

使い方

    • メニューバー [イメージ] > [色調補正] > [色の置き換え]

ビットマップ画像のみ対象。

ポイント
  • スポイトツールで画像内をクリックして選択範囲を作成、対象領域を限定できる。


↑スポイトツールで左端のマカロンの選択範囲を作り、色相・彩度・明度をそれぞれ変更。


色の置き換えツール

ブラシでなぞってササッと部分補正。手早く簡単。

使い方

    • ツールパネルから [色の置き換えツール]を選んで使用。

ビットマップ画像のみ対象。

ポイント
  • ツールパネルから「色の置き換えツール」を選んで画像の対象箇所をドラッグするだけ。
  • 補正のモードを「色相・彩度・カラー・輝度」から選ぶことができる。


↑ツールを選び、[描画色]で色を指定。(この例では青)

↑オプションバーの補正のモード「色相・彩度・カラー・輝度」から適したものを選ぶ。

↑ブラシで画像中央の花の該当箇所をドラッグし、描画色の青に変更した結果。


カラーの適用


明るさ 彩度 色相

複数の画像に同じ補正を適用したい時に便利。

使い方

    • メニューバー [イメージ] > [色調補正] > [カラーの適用]

ビットマップ画像のみ対象。

ポイント
  • 複数の画像補正をする場合、色調に統一性をもたせることができる。


複数の画像を同時に開く。

↑別ウィンドウで2つの画像を開いた状態。

補正対象の「B」を選んだ状態で [色調補正] > [カラーの適用] パネルを表示。

↑[ソース]の部分で、補正後イメージの元となる画像を選択、実行する。

↑Aの色調に併せてBの色調を補正した結果。

↑C.jpgをソースにして補正した例。デザインのトーンを統一したい時に便利。


カラールックアップ

セピア調などのテイストに、簡単に加工できる。

使い方(AまたはB)

  1. 調整レイヤーを新規作成 > [カラールックアップ]
  2. メニューバー [イメージ] > [色調補正] > [カラールックアップ]

ポイント
  • 予め用意されたプリセットが豊富。



↑[抽象]メニューからそれぞれ選択して補正した例。

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