ランディングページ(LP)とはサイト訪問者が最初に着地するページのことですが、ここで触れているLPとは『モノやサービスを売るために広告やリンクから誘導したターゲットを着地させ、購入などのアクションを促すことを目的としたページ』のことです。
よく目にするのは、主に縦に長いページが多いですよね。
特定のターゲットに最適化しやすく、振り切った表現や見せ方をしているものもありますが、ここではよく見るタイプのオーソドックスなLPをお手本に、全体の流れや内容についてまとめています。
オーソドックスな定番=手垢のついた古い印象とも言えますが、広く使われているということはそれだけ一定の効果を出しているものが多いはず。
アイデアや企画が浮かばない時はいったん定石通りのパターンに落とし込んでみるというのも重要、という考えのもとに手順をざっくり書いてみました。
また、後半には心理効果別のコンテンツの作例を紹介しているので、ページづくりのヒントにしてみてください。
1. 全体の流れを5つのパートに分ける
2. 各パートの中に入れる要素を選ぶ
目的別に分類した要素の中から適したコンテンツを選ぶ
3. 非常にざっくりしたワイヤーフレーム(骨組み)の完成
ということで、詳細は以下に。時間が無い中ワイヤーフレームを慌てて作る人の参考になれば幸いです。
1.LPの構成を5段階に分けてみた
『よく見る定番タイプ』 のLPの大まかな流れを次のように分けてみました。
絵にするとこんな感じ
2.定番LPでよく見る要素や表現を目的別に分類してみた
『お客様アンケート』『売り上げランキング』など、定番LPの中でよく見るコンテンツをピックアップし、目的別に分類しています。
また、それぞれのコンテンツに対して期待される心理的効果についても併せて記載しています。
- ランキング(〜部門第1位)など
- アンケート結果(購入者の98%から高評価を獲得)など
- 売上・販売実績(1週間で〜個販売)など
♥ 心理効果
「みんなと同じ(多数派)」だと安心する
バンドワゴン効果
自分は普通・多数派だと思っている人が多い
フォールス・コンセンサス
自分の考えと違っていても、集団内で意見や行動を合わせる
同調行動
- 成功者の声(合格者の声・目標達成者の声)など
- 診断コンテンツ(結果から行動を促す)など
♥ 心理効果
期待をかけられたり、目標を設定することによってモチベーションが上がる
ピグマリオン効果
- 権威のある推薦者からの「お墨付き」(推薦・監修)など
- 導入事例の紹介(有名企業など知名度がある場合)など
- 受賞歴など(〜アワード受賞)など
- 有名人が愛用(人気モデルなどインフルエンサー)など
- メディアで紹介された実績など
♥ 心理効果
他人の評価が気になる(参考にする)
準拠集団(家族、友人、地域、学校、職場などの身近なクラスタ)
間接的準拠集団(憧れの対象 自分将来的になりたいクラスタ)
利害関係がない人(第三者)からの評価は信憑性や信頼性が増す
ウィンザー効果
後光効果 目立ちやすい特徴に引きずられて評価が歪められる認知バイアス
ハロー効果
- 「お一人様2点まで購入可能」「在庫が無くなり次第終了」「1週間限定」「会員限定」「先着100名様限り」など
- アンカーを設置して価格差を明示
- 価格帯が広い場合は高価な商品を先に見せて他の価格帯の安さをアピールする
♥ 心理効果
「数量」 「期限」 「権利」 の限定に惹かれる
希少性の原理
アンカーを提示することで判断が歪められる(認知バイアス)
アンカリング効果
- ターゲットを絞ったキャッチコピーで呼びかける
- 「こんなお悩みはありませんか?」など具体的な例で「自分ごと」に寄せる
- 「こんな方にオススメ」 など具体的なケースを示す
♥ 心理効果
大量の情報の中でも、自分に関係するものには気付くことができる
カクテルパーティー効果
- 導入事例(商品・サービス導入前と後の比較などを交えて印象的なエピソードづくり)
- 開発者インタビュー(秘話・苦労話などを交えて感情移入させる)
- 季節の風物詩や行事などに絡めたエピソードづくり
♥ 心理効果
ストーリー仕立てにすると印象に残りやすい
ストーリーテリング
体験や出来事を通した記憶は思い出すきっかけになりやすい
エピソード記憶
- 購入・手続きの流れを明記
- 商品到着までの日数、お届け方法などを詳細に明記する
- よくある質問への回答を充実させる(Q&A)
- お客様事例や感想を充実させる
- サイズなどスペックを分かりやすく明記する
- 返金保証・返品保証を明記する
- 担当するスタッフの情報を充実させる(スタッフ紹介・ブログなど)
- 事業内容や会社の規模などが分かる企業情報を掲載する
- 購入・申し込みフォームの完了画面を充実させる(購入後の不安を除く)
♥ 心理効果
一般的に、得することよりも損することを回避する傾向が強い
損失回避性
購入後、自分の決断に不安を抱く
バイヤーズリモース
- ハウツーコンテンツを作る 「失敗しない〜の選び方」「〜の始め方」など
- 既存のジャンル以外の小さなジャンルを創出し、そこで優位性を確立する。
♥ 心理効果
既存の枠組みを外して別の枠組みを作って評価し、異なる見方でとらえ直す
リフレーミング
消費行動を起こす時に、最初に浮かぶ一群(ブランドや企業名 通常3〜5程度)に入るようにする
想起集合
各要素はそれぞれ見せ方次第で効果も印象も異なります。ここでは簡単なイメージ画像を掲載していますが、「こんな表現は分かりやすい」「こういう見せ方あったのか」というヒントを探したい時は、便利なLPまとめサイトを参考に。
↓よくある縦長LPが探せるサイト
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